【Vol.47】訪問看護で働くと、お給料は上がる?「訪問看護ベースアップ評価料」2026年改定の変更点|府中よりそい訪問看護


訪問看護ベースアップ評価料2026年改定と賃上げの取り組み

「訪問看護に転職したら、待遇ってどうなの?」

転職を考えるとき、やりがいや働き方と同じくらい気になるのが「お給料は、ちゃんと上がっていくのかな?」ということではないでしょうか。

実はいま、国を挙げて医療・訪問看護で働く人の賃上げを後押しする仕組みが動いています。その中心にあるのが「訪問看護ベースアップ評価料」。2026年(令和8年)6月の診療報酬改定でも、この仕組みはさらに手厚くなりました。

この記事では、ベースアップ評価料とは何か、2026年改定で何が変わったのか、そして府中よりそい訪問看護ステーションがどう取り組んでいるかを、これから訪問看護で働くことを考えている看護師・作業療法士の方に向けてお話しします。

ベースアップ評価料とは──「賃上げ専用」の診療報酬

ベースアップ評価料は、ひとことで言うと「訪問看護で働く職員の賃上げのための、専用の診療報酬」です。

いちばんのポイントは、この評価料で得た収入は、算定要件(制度上のルール)で職員の給与改善にしか使えないと定められていること。具体的には、対象職員の基本給や毎月決まって支払われる手当の引き上げ(ベースアップ=ベア)と、それに伴う賞与・時間外手当・法定福利費の増加分に充てることになっています。

つまり、事業所の利益にするのではなく、働く人の手取りに回すことが制度上のルールなのです。

対象となる職員も幅広く、看護師・保健師・准看護師・看護補助者だけでなく、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・精神保健福祉士なども含まれます(事務作業に専属する職員は対象外です)。なお、この評価料は「職員の賃金の改善を図る体制にある」事業所が、月1回算定できる仕組みです。

2026年(令和8年)改定で、どう変わった?

2026年6月の改定では、賃上げをさらに進める方向で見直されました。主な変更点は次のとおりです。

  • 評価料(Ⅰ)の金額アップ:利用者1人につき月1回算定できる「訪問看護ベースアップ評価料(Ⅰ)」が、これまでの780円から1,050円に引き上げられました。
  • 対象職員の拡大:より幅広い職員の人材確保と確実な賃上げを進める観点から、対象となる職員の範囲が見直されました。
  • 段階的な引き上げ:令和8年度・令和9年度にかけて金額が段階的に上がっていきます。制度上は、継続的に賃上げを行っている事業所がより高く評価される仕組みになっています。

あわせて、届出の手続きも簡素化されました。これまで必要だった「賃金改善計画書」の添付が、今改定からは不要になっています。

(Ⅰ)と(Ⅱ)、そして「36区分」へ

ベースアップ評価料には(Ⅰ)と(Ⅱ)の2種類があります。

  • (Ⅰ)は、賃上げに取り組む土台となる部分です。
  • (Ⅱ)は、さらに賃金の改善が必要な事業所が、賃金改善の規模に応じて区分を選んで算定するものです。

(Ⅱ)は令和9年6月以降、区分が36段階まで拡大される予定で、事業所ごとの賃上げの規模を、よりきめ細かく反映できるようになります。要は「賃上げを頑張る事業所ほど、それを支える原資が手当てされる」設計になっている、ということです。

利用者さん・ご家族へ──ここは正直にお伝えします

この評価料は訪問看護の利用料の一部として計算されるため、利用者さんのご負担にもわずかに反映されます。ここは正直にお伝えしておきます。

ただ、その分は前述のとおり「職員の給与改善にしか使えない」と定められており、私たちの利益になるものではありません。

働く人の処遇が安定することは、長く同じ看護師がうかがえること落ち着いてケアに向き合えることにつながります。結果として、利用者さんに届くケアの質を守るための仕組みでもある、とご理解いただけたら嬉しいです。

府中よりそいの取り組み

府中よりそい訪問看護ステーションでは、訪問看護ベースアップ評価料(Ⅰ)を算定し、その収入をスタッフの賃金改善に充てています。制度がめざす「働く人にきちんと還元する」という考え方を、私たちも大切にしています。

精神科・認知症ケアに特化した訪問看護は、専門性が高く、心理的にも丁寧な関わりが求められる仕事です。だからこそ、その専門性に見合った処遇を整えていくことを、運営の大切な柱のひとつにしています。

言いかえれば、この賃上げの仕組みは、ここで働くあなたの手取りに直結するということです。

一緒に働く看護師・作業療法士の方へ

「やりがいはあるけれど、待遇も大事にしたい」── その両方を大切にしたい方に、私たちの職場は合うかもしれません。府中よりそいには、こんな環境があります。

  • 看護師・作業療法士など、幅広い職種が活躍しています
  • 精神科が未経験の方も、先輩と一緒に少しずつはじめられます
  • 青栁先生(医療顧問)の臨床バックアップがあります

「いきなり応募はちょっと…」という方も大丈夫です。まずは見学や雑談からで構いません。働く場所の雰囲気を見てから考えていただけます。

おわりに──利用・お問い合わせの流れ

訪問看護の世界は、国の後押しもあって、働く人の処遇がこれから少しずつ整っていく分野です。府中よりそいは、その流れの中で「専門性に見合った処遇」と「丁寧なケア」の両立をめざしています。

気になった方は、お電話(代表 042-508-3434・平日9:00-18:00)か、ホームページのお問い合わせフォームからご連絡ください。採用に関するご質問でも、サービスのご相談でも構いません。

この記事を、訪問看護への転職を考えている方や、待遇に悩んでいる同業の方に、そっとシェアしていただけたら嬉しいです。

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出典(すべて公的機関)

  • 厚生労働省「令和8年度診療報酬改定について【訪問看護ステーション向け】」令和8年3月10日版(p.8-15):PDF
  • 厚生労働省「令和8年度診療報酬改定におけるベースアップ評価料等について」:ページ
  • 厚生労働省「令和8年度診療報酬改定について」:ページ

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