【Vol.48】精神科訪問看護の料金はいくら?|1回いくら・月いくら・0円になる方も|府中よりそい訪問看護


精神科訪問看護の料金、いくら?週1回の訪問なら月約4,000円(1割負担の目安)

「訪問看護に興味はあるけれど、いくらかかるのか不安で踏み出せない」。ご本人やご家族から、とてもよくいただくご質問です。

先に結論からお伝えします。精神科訪問看護は保険がきくサービスです。多くの方は1割負担で、週1回の訪問なら月およそ4,000円。自立支援医療などの公費が使える方は、自己負担が0円になる場合もあります。

この記事では、府中よりそい訪問看護ステーションの訪問看護師が、「1回いくら?」「月いくら?」「安くなる制度はある?」を、できるだけ専門用語を使わずに解説します。

1. 訪問看護は「保険のきく」サービスです

訪問看護の料金は、全額を自己負担するわけではありません。病院の外来と同じように、医療保険や介護保険を使って利用するサービスで、お支払いいただくのはその一部(1割から3割)だけです。

どちらの保険を使うかは、ざっくり次のように分かれます。

  • 医療保険:精神科訪問看護など、主治医の指示書にもとづいて訪問する場合。精神科訪問看護の多くの方はこちらです
  • 介護保険:要支援・要介護の認定を受けている方の訪問看護。自己負担は原則1割です

「自分はどちらになるの?」と迷う方も多いのですが、ここはご自身で判断する必要はありません。主治医の指示内容や認定状況で決まるもので、契約の前にスタッフがご説明します。

医療保険の自己負担割合は、現役世代は通常3割です。ただし、精神科に通院している方の多くは「自立支援医療(精神通院医療)」という公費制度を使うことで1割になります(くわしくは後半で)。この記事の金額は、いちばん利用者さんが多い「1割負担」を基準にご紹介します。

2. 精神科訪問看護の料金のしくみ

精神科訪問看護(医療保険)の料金は、大きく3つの組み合わせでできています。

  1. 基本療養費 … 訪問1回ごとの基本料金
  2. 管理療養費 … 訪問した日ごとにかかる管理費(月の最初の日だけ少し高め)
  3. 加算 … 体制やサービス内容に応じて加わる費用

1割負担の場合の目安は、次のとおりです。

項目10割の額1割負担の目安
基本療養費(30分以上・週3日目まで)1回5,550円560円
基本療養費(30分未満・週3日目まで)1回4,250円430円
管理療養費(月の最初の訪問日)7,710円770円
管理療養費(同じ月の2日目以降・1日ごと)3,010円300円

このほか、物価対応料(1割で月12円程度・週1回の場合)、医療DX情報活用加算(約5円)、看護スタッフの賃金改善のためのベースアップ評価料(約110円・月1回)といった小さな費用が加わります。それぞれは国の制度で決められた全国共通のしくみです。

2割負担の方はこの表のおよそ2倍、3割負担の方はおよそ3倍とお考えください。

3. モデル料金例:週1回・30分の訪問なら、月約4,000円

しくみだけ見てもイメージしにくいので、当ステーションでいちばん多いパターンで計算してみます。

精神科訪問看護を「週1回・1回30分以上・1割負担」で利用した場合(1か月=4回想定)

内訳計算1割負担の目安
基本療養費(30分以上)×4回560円×42,240円
管理療養費(月初日+2日目以降×3)770円+300円×31,670円
物価対応料・医療DX・ベースアップ評価料約130円
1か月のおおよその目安約4,000円

1回あたりに直すと、およそ1,000円。30分間、看護師や作業療法士がご自宅でじっくりお話を聞き、体調やお薬のことを一緒に整えていく時間としてイメージしていただければと思います。

なお、24時間いつでも電話相談・緊急訪問につながる「24時間対応体制」をご希望の場合は、別途月680円程度(1割の場合)が加わります。これは希望される方だけの費用です。

4. 自立支援医療を使うと、ぐっと軽くなります

精神科訪問看護の料金を考えるうえで、いちばん知っていただきたいのが「自立支援医療(精神通院医療)」です。

精神科への通院治療を続けている方が使える公費制度で、医療費の自己負担が3割から1割に下がるうえ、所得に応じて1か月の負担上限額が決まります。通院先の診療代・お薬代だけでなく、訪問看護も対象にできます。

さらに、生活保護を受けている方は、負担上限が0円です。また東京都には、市町村民税非課税世帯の方の自己負担分を都が助成する制度があり、医療保険の訪問看護の自己負担が実質0円になる場合があります。

申請は市区町村の窓口(府中市は障害者福祉課)で行います。制度のくわしい内容や申請の流れは、こちらの記事で解説しています。

【Vol.33】自立支援医療とは?精神科訪問看護で月の自己負担を下げる仕組み

5. 交通費は0円です

「料金のほかに、交通費を請求されるのでは?」というご心配もよくいただきます。

府中よりそい訪問看護ステーションでは、交通費はいただいていません。通常の訪問はもちろん、事業所から半径5kmを超えるエリアへの訪問でも0円です。

「保険の自己負担のほかに、毎回数百円の交通費が積み重なる」ということがないので、月々のご負担は前の章でご紹介した金額のままイメージしていただけます。

※夜間・緊急の臨時訪問で有料駐車場を使った場合の駐車場代(実費)のみ、別途いただくことがあります。

【Vol.32】訪問看護の交通費はかかる?費用と一緒に知っておきたいこと

6. 知っておきたい、正直なところ

料金のご説明では、良いことだけでなく「変わる可能性があること」も正直にお伝えしたいと思います。

  • 訪問の回数・時間で変わります。週2回になれば基本療養費は2倍です。症状が不安定な時期に訪問を増やすと、その分自己負担も増えます
  • 加算で多少前後します。複数名での訪問や、退院に合わせた特別な対応など、状況に応じた加算が加わることがあります
  • 介護保険の方は計算が別です。目安として、週1回・1回30分以上1時間未満の区分で月約3,600円(1割負担)。初月は初回加算(1割で331円)が加わります。介護保険には1か月の支給限度額(保険でまかなえる上限。超えた分は全額自己負担)もあります
  • 自己負担は1か月分をまとめて計算し、10円未満を四捨五入してご請求します

実際のご利用前には、お一人おひとりの保険・公費の状況に合わせた料金を、契約時に書面でご説明します。「思っていたのと違った」ということがないように進めますので、ご安心ください。

7. 利用までの流れ

料金の不安が軽くなったら、利用開始までは次の4ステップです。

  1. お問い合わせ … お電話または問い合わせフォームから。「料金がいくらになりそうか知りたい」だけでも大丈夫です
  2. 面談・ご説明 … 看護師がお話をうかがい、料金や利用回数の見通しをご説明します
  3. 主治医の指示書 … 訪問看護には主治医の指示書が必要です。ご依頼の手続きは私たちがお手伝いします
  4. ご契約・訪問開始 … 料金を書面でご確認いただいてから、訪問がスタートします

くわしい流れはこちらの記事もどうぞ。

【Vol.14】精神科訪問看護の利用の流れ|きっかけから初回訪問までをわかりやすく解説

8. おわりに

精神科訪問看護の料金をまとめます。

  • 保険がきくので、自己負担は1割から3割。多くの方は1割です
  • 週1回・30分の訪問なら、1割負担で月およそ4,000円
  • 自立支援医療を使うと負担が軽くなり、0円になる方もいます
  • 交通費は、当ステーションは0円です

「うちの場合はいくらになる?」という個別の見積もりは、お電話で確認していただけます。匿名でのご質問でも構いません。

府中よりそい訪問看護ステーション
TEL 042-508-3434(平日9:00-18:00)
精神科に特化した訪問看護ステーションです。医療顧問の医師と連携しながら、府中市とその周辺で訪問しています。

出典(公的機関)

※料金は令和8年度(2026年度)診療報酬改定にもとづく金額です。制度改定により変わることがあります。

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