
「訪問看護で働くOTって、実際どうなの?」
転職を考えている作業療法士(OT)の方から、最近よくこのご質問をいただきます。訪問看護は「看護師の職場」というイメージが強く、OTが活躍できる場として情報が少ないのが現状です。
府中よりそい訪問看護ステーションは精神科に特化した訪問看護ステーションで、副所長を務めているのも作業療法士です。今回は、私たちが面接や問い合わせでよく受ける質問7つに、率直にお答えします。
これから転職を考えている方、訪問看護に興味はあるけれど一歩踏み出せない方の参考になれば嬉しいです。
Q1.「訪問看護って看護師ばかりなんでしょ?OTが入って役に立てる場面ある?」
結論からお伝えすると、精神科訪問看護におけるOTの役割は大きいです。むしろ、看護師だけのチームよりも、OTがいるチームの方が、利用者さまにとって受けられるケアの幅が広がります。
看護師が得意とするのは、服薬管理・症状観察・主治医との連携といった医療面のサポートです。一方OTは、「日々の生活をどう組み立てるか」「どんな作業活動を取り入れると気分が安定するか」「将来的に就労や社会参加につなげるにはどうするか」といった、生活と作業の視点からアプローチできます。
精神科訪問看護では、「治療」より「日々の生活を整える支援」が中心になります。これはまさに、OTが養成課程で学んできた「生活行為向上」の専門領域そのものです。
Q2.「OTって、訪問で具体的に何をするの?」
当ステーションのOTが実際におこなっている支援の例をご紹介します。
- ADL/IADLの評価と支援:身の回りの動作、家事、買い物、金銭管理、公共交通機関の利用など。「できる」「できない」の二択ではなく、何が・どこまで・どうやってできるかを具体的に評価し、必要な部分をサポートします
- 作業活動を通したケア:手芸・園芸・調理・絵画・パソコン作業など、ご本人が興味のある活動を一緒におこないながら、集中力・達成感・対人交流の機会をつくります
- 住環境調整:自宅の家具配置・収納・動線を見直し、生活しやすい環境を整えます。物が片付かない・動線が複雑で疲れる、といった日常のストレスを減らすアプローチです
- 認知機能のリハビリ:注意力・記憶・実行機能などの認知面の課題に対し、日常生活の中で使えるリハビリプログラムをご提案します
- 就労準備・社会復帰の支援:作業所・就労移行支援事業所への通所、アルバイト・パートの再開などを目指す方に対し、生活リズム・体力・社会的スキルの段階的な準備をサポートします
- 気分・行動の振り返り:日記や記録ツールを使った気分のセルフモニタリング、行動活性化など、認知行動療法的なアプローチも取り入れます
すべてご本人の希望と主治医の指示に沿って、無理のないペースで進めます。「やる気が出ない日」「調子が悪い日」も、そのまま受け止めて、一緒に過ごす時間そのものが支援になることもあります。
Q3.「給料は?看護師より低いって本当?」
当ステーションでは、OTと看護師で給与体系に差をつけていません。同じ訪問件数・同じ勤務形態であれば、給与は同等です。
訪問看護業界全体を見ると、OTの給与は看護師より低めに設定されている事業所もあります。これは、診療報酬上の評価が職種ごとに異なる時期があったことや、訪問件数あたりの単価設定の違いなどが背景にあります。しかし当ステーションは、職種ではなく「訪問の質」を評価するという考え方で、給与体系を統一しています。
具体的な給与額は、これまでのご経験・雇用形態(常勤・契約社員)・勤務日数によって変わります。詳しくは面接時にご相談ください。
また、当ステーションは残業が少なく、休日も固定で取りやすい環境です。同じ年収でも、自分の時間を確保しやすいという点で、病院勤務と比較してメリットを感じるスタッフが多いです。
Q4.「精神科経験ない・訪問未経験でも大丈夫?」
はい、大丈夫です。当ステーションには、身体科・整形外科・小児・高齢者領域からの転職組も在籍しています。
精神科訪問看護に必要なのは、精神科の知識そのものより、「目の前の方の話をじっくり聴ける」「焦らず、その方のペースに合わせられる」「困ったときに周囲に相談できる」といった姿勢の方が大きいと、私たちは感じています。
入職後の研修体制も整えています。
- 入職後数か月は先輩スタッフとの同行訪問から始めます。いきなり1人で訪問することはありません
- 精神科訪問看護の基礎・主な疾患・対応のコツ・記録の書き方・指示書の読み方など、段階的なOJTを組んでいます
- 困ったケースは定期カンファレンスやチャットで相談できます。チーム全員でフォローします
- 医療顧問の青栁先生(認知症専門医)にも、ケアの方針について直接相談できる体制です
「精神科をやってみたい」「在宅でじっくり関わりたい」という気持ちがあれば、経験は問いません。
Q5.「1日の流れは?看護師と同じ回り方?」
OTでも看護師でも、1日の基本的な流れは大きく変わりません。利用者さまのご自宅を順番に訪問し、30分前後(時にそれ以上)のケアをおこない、次の訪問先へ移動する、という流れです。
ある1日のスケジュール例をご紹介します。
- 9:00 朝の打ち合わせ・本日の訪問予定確認
- 9:30 1件目訪問:服薬確認+気分の振り返り+住環境調整の提案
- 10:30 移動・2件目訪問:作業活動(園芸)を一緒に
- 11:30 移動・3件目訪問:就労移行支援への通所準備
- 12:30 昼休憩(自宅 or 外食)
- 13:30 4件目訪問:認知機能リハビリ+家族からの相談対応
- 14:30 移動・5件目訪問:ADL評価と生活リズム調整
- 15:30 6件目訪問(必要に応じて)
- 16:30〜17:30 記録作成・主治医への連絡・ケアマネへの情報共有
- 18:00 退勤
訪問件数は1日4〜6件が中心です。ご自宅から訪問先へ直接向かう日もあれば、事業所に立ち寄ってから訪問に出る日もあります。働き方は、勤務形態とライフスタイルに合わせて調整できます。
OTならではの違いとしては、訪問先で作業活動の道具(手芸の材料・園芸用品・パソコン・記録ノートなど)を持参する場面が多いことです。看護師の医療物品中心のカバンとは、中身が少し違います。
Q6.「キャリアの道は?管理職になれる?」
はい、OTでも管理職を目指せます。当ステーションでは、副所長を作業療法士が務めています。指定訪問看護事業者の管理者は法令上「保健師、助産師または看護師」と定められていますが、運営管理・スタッフマネジメント・教育・現場リーダーといった役割は、OTでも担えます。
当社では、訪問看護で経験を積んだ後のキャリアの選択肢として、次のような道があります。
- 現場のスペシャリスト:難しいケースを担当し、後輩への臨床指導をおこなう。エキスパート職として処遇
- 教育担当:新人OJT・研修プログラムの設計・運営
- 管理職(副所長・管理者候補):運営マネジメント・人員配置・対外連携
- 新規事業の立ち上げメンバー:今後計画している2号店や、関連サービスの立ち上げ
「ずっと現場でいたい」方も、「マネジメントに挑戦したい」方も、それぞれの希望に沿ったキャリアを応援します。
Q7.「応募の流れと、必要なスキルは?」
応募から入職までの流れは、おおよそ次のとおりです。
- 1. お問い合わせ・応募(HP応募フォーム・電話・LINEなど)
- 2. オンライン面接(30〜60分・お互いに質問しあう時間)
- 3. 内定・条件確認
- 4. 入職(入職日はご都合に合わせて調整)
必要なスキル・条件は次のとおりです。
- 作業療法士の資格をお持ちの方
- 普通自動車運転免許(訪問で使用します)
- 精神科訪問看護の経験:不問(OJTで丁寧にサポートします)
- パソコンの基本操作(記録・連絡・チャット)
- 「人の話を聴くのが好き」「焦らず相手のペースに合わせられる」「チームで動ける」
「自分に合っているか不安」という方は、まずはオンライン面談だけでもどうぞ。お互いの希望や働き方について率直に話してから、応募するかどうか判断していただけます。
最後に
精神科訪問看護で働くOTは、まだ全国的にも多くありません。だからこそ、OTの専門性を活かせる場面がたくさんあります。「日々の生活を、その方のペースで整えていく」というOTの本質的な仕事を、深く、じっくりおこなえる現場です。
「精神科で、もう少しじっくり関わりたい」「在宅で、その人らしい生活を支えたい」と感じている作業療法士の方、ぜひ一度お話しませんか。
採用に関するお問い合わせは、採用情報ページ、または代表電話 042-508-3434(平日9:00〜18:00)まで。
「まずは話を聞いてみたい」という段階でも、オンライン面談からお受けしています。
府中よりそい訪問看護ステーション
東京都府中市宮西町5-6-5 パークハウス宮西201
精神科特化/青栁先生(認知症専門医)連携
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