【Vol.39】家から出られない日が続くとき|精神科訪問看護という選択肢|府中よりそい訪問看護


朝、起きても体が動かない。外に出ようとすると、胸がざわざわする。気づけば、何日も家から出ていない——。

そんな日が続いているなら、まずお伝えしたいことがあります。それは、あなたの「怠け」や「気合いが足りないせい」ではありません。

この記事では、家から出られない日が続くときに知っておいてほしい「来てもらう」という選択肢——精神科訪問看護について、できるだけやさしくお話しします。府中市で精神科に特化した訪問看護をおこなっている、府中よりそい訪問看護ステーションがお届けします。

「動けない」には、ちゃんと理由がある

外に出られない、人に会えない、何もする気が起きない。こうした状態は、心や体からの「少し休もう」というサインであることが少なくありません。

うつ症状による気力の低下、不安や緊張の強さ、生活リズムの乱れ、過去のつらい体験——背景はさまざまです。なかには、治療やサポートで楽になっていく状態のこともあります。

大切なのは、「動けない自分」を責めないこと。責める気持ちは、回復に向かうエネルギーをさらに奪ってしまいます。まずは「今はそういう時期なんだ」と、いったん受け止めてみてください。

「がんばって外に出る」より、「家の中から始める」

不調のとき、「病院に行かなきゃ」と思っても、その「外に出て、通う」こと自体がいちばん高いハードルだったりします。準備して、電車やバスに乗って、待合室で待って……それだけで力を使い果たしてしまう。

精神科訪問看護は、その順番を逆にできる仕組みです。あなたが外に出るのではなく、看護師や作業療法士が、あなたの家に来ます。慣れた自分の部屋で、いつもの服のまま、話すことができます。

「いきなり通院」ではなく、「まず家から」。動き出すための、最初の小さな一歩として使っていただけます。

家にいながら、できること

精神科訪問看護では、主治医の指示のもと、1回30分程度を目安に、ご本人のペースに合わせて次のようなことをおこないます。

  • 話を聴く:その日の気分や眠れているか、困っていることを、ゆっくり聞きます。うまく話せなくても、ただ一緒にいる時間でかまいません
  • 生活リズムを整える:起きる時間・食事・睡眠など、無理のない範囲で「今日できそうなこと」を一緒に考えます
  • お薬の相談:飲みにくさや副作用の不安、飲み忘れについて一緒に整理し、必要に応じて主治医に橋渡しします
  • 小さな目標を一緒に:「カーテンを開ける」「5分だけ外の空気を吸う」など、できそうなことから

「調子が悪くて何も話せない日」も、そのまま受け止めます。何かをさせるためではなく、その人の暮らしが、その人のペースで戻っていくのを、となりで支えるための時間です。

回復は、「小さなサイン」から

回復というと、「ある日いきなり元気になる」イメージを持つかもしれません。でも実際は、もっと地味で、もっと小さなことの積み重ねです。

  • 朝、カーテンを開けられた
  • ごはんを、一口食べられた
  • 「行ってきます」が、また言えた

こうした小さなサインを、自分ひとりで見つけるのは案外むずかしいものです。だからこそ、定期的に来る誰かと一緒に「今日はこれができたね」と確認していくことに、意味があります。うまくいかない日があっても、大丈夫。また次に、いっしょに。

お金の不安について

「興味はあるけど、費用が心配」という方も多いです。精神科訪問看護には、自己負担を軽くする仕組みがあります。

  • 自立支援医療(精神通院医療)を利用すると、医療費の自己負担が原則1割になります
  • 所得や自治体の制度によっては、自己負担が0円になるケースもあります
  • 当ステーションでは、ご自宅までの交通費はいただいていません

制度の使い方がわからなくても大丈夫です。手続きの相談にものりますので、まずはお声がけください。費用のしくみは、【Vol.33】自立支援医療とは?でもくわしく説明しています。

まだ動けなくても、大丈夫

「利用してみたいけれど、自分から電話するのもしんどい」。そんなときは、ご家族からのご相談でもかまいません。ご本人がまだ話せる状態でなくても、まわりの方が代わりに連絡してくださって大丈夫です。

ご利用までの流れは、おおよそ次のとおりです。

  • 1. お問い合わせ(電話・HPフォーム/ご本人でもご家族でも)
  • 2. 顔合わせ・ご相談(状況やご希望をうかがいます)
  • 3. 主治医への指示書のご依頼をお手伝い(かかりつけがない場合もご相談ください)
  • 4. 訪問スタート(頻度はご本人の状態に合わせて、相談しながら決めます)

つらさが強く、消えてしまいたいような気持ちがあるときは、ひとりで抱え込まず、主治医や地域の相談窓口にも頼ってください。私たちも、その人らしい毎日を取り戻すお手伝いをしたいと思っています。

最後に

家から出られない日が続くと、「このままどうなってしまうんだろう」と不安になりますよね。でも、外に出られないあいだも、できることはあります。家にいながら、少しずつ。それが、精神科訪問看護という選択肢です。

「まだ決められないけれど、話だけ聞いてみたい」——その段階で大丈夫です。ご相談は、代表電話 042-508-3434(平日9:00〜18:00)、またはお問い合わせフォームから。ご本人でも、ご家族でも、どうぞ。

もし今、この記事を読んでいるあなたの大切な人が、外に出られず苦しんでいるなら、そっとこのページを伝えてあげてください。

府中よりそい訪問看護ステーション
東京都府中市宮西町5-6-5 パークハウス宮西201
精神科特化/青栁先生(認知症専門医)連携

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